防音工事、遮音性能Dr値は、お客様が決めてはダメ!

遮音性能Dr値を、契約時に設定するのは、防音工事業者の逃げ道です……!!


「遮音性能Dr値は、お客様が決めてはいけません!!」
設計者が決めるものです。


お客様は、音源(楽器など)と使用時間帯、周囲環境(近隣あるいは自宅の隣室)など使用条件を提示し、設計者が、クレームにならない仕様を決めるのです。


したがって、クレームが来たら防音工事業者は、対応しなければいけないのです。


近年この設計のリスクを無くすため、数値を契約書などに書くことが多くなりましたが、業者が決めて書いてきた場合は、たとえそのDr値を満足していたとしても、クレームが発生した場合は、業者責任ということになります。(DrでもD‘でも……..!!)


「遮音性能Dr値に、お客様が、こだわってはいけません!!」
たとえ、Dr-70の性能がとれたマンションのピアノ防音工事でも、昼間にクレームが来る場合もあります。不適切な防振材の使用、施工ミスにより、曲がはっきり解るといった現象が発生した事例もあります。


また、遮音性能Dr値は、125Hzから4KHzの周波数範囲が対象です。ドラムやベース、映画の重低音などは、もっと低い周波数なのです。
木造などの軽量の壁は、コンクリートなどの重量壁に比べ、低音域で遮音性能が低下します。


木造、コンクリート造で同じ遮音性能Dr値が得られても、125Hz未満の低音域では、性能が違うのです。
建設業許可を持っていない防音工事業者、防音工事業者の勝手なランキングブログ、まとめて見積を、というような「まとめサイト」や素人のピアノ防音工事業者が書くブログにも注意が必要です。